フードエッセイから自伝、専門書まで、おもしろかった・ためになった韓国料理関連の本(レシピ本以外)を集めました。
学芸書
きょうの肴なに食べよう? [ クォン・ヨソン ]
韓国の小説家・クォンヨソンさんが書いたフードエッセイ。韓国在住の韓国の方のいつもの料理こそ、レシピ本には書かれていない私の求めている韓国料理でした。しかも小説家の手によって描かれる料理はどれもおいしそう、ずるい。また「どんな食べ物でも、味の中には人と記憶が潜んでいる。」と説明書きにもあるように、ディープな韓国の文化にも触れることができ、一度に二度美味しいエッセイ。
韓国むかしの味 食べる旅 [ 平松洋子 ]
フードエッセイスト・平松洋子さんが韓国で出会った、昔ながらの手仕込みで作られた珠玉の一品たち。ソウルの路地裏から地方の山深い村まで、韓国を隅々まで旅した食の記録。昔の味が消えないうちに、この本を携えて旅をしたい。
韓食留学1999: コリアン・フード・コラムニストのできるまで [八田靖史]
現在コリアン・フード・コラムニストとして様々なメディアで活躍されている八田靖史さんが書かれた、その名も「韓食留学1999: コリアン・フード・コラムニストのできるまで」。
韓国留学中の食まつわる人との記憶。食の描写はもちろん、大学を卒業しフリーターになった若者が、何者かになろうともがく姿も描かれており、自然と心が熱くなります。留学前から留学後まで時系列で描かれているため、著者の苦悩や追体験しつつ、成長していく姿を垣間見ることができます。
留学を経験した人には共感を、これからする人には教訓を与えてくれる、必読の一冊です。
専門書
食べ歩きが楽しくなる 韓国料理用語辞典[鄭銀淑]
1000の料理の食材、料理法、食べ方などを紹介。各単語に韓国語、読み方、日本語と説明がついており、また巻末に日本語からの索引、韓国語からの索引がついており、これひとつ携えて行けば向かうとこ敵なしな一冊。
食卓の上の韓国史 おいしいメニューでたどる20世紀食文化史 [周 永河]
その名の通り韓国料理、約30品を、歴史という観点から深掘りした本。キンパが日本からの逆輸入だったり、キムチに使う白菜が昔は全く違う品種だったり、時代とともに変容する韓国料理。その原型を辿るたび。韓国料理沼を泳いで渡りたい方におすすめ。
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