チャジャンミョン基礎知識
チャジャンミョン(짬짜면)とは?
韓国のジャージャー麺(チャジャンミョン)は、韓国で愛されている麺料理の一つ。中国の炸醤麺が起源となった韓国式中華料理で、黒いどろどろとしたソースが特徴。(韓国のジャージャー麺とは?/DELISH KITCHENより)
チャジャンミョンが韓国で人気の理由
値段が安い、提供時間が早い、美味しい、味に失敗がないことが挙げられる。
チャジャンミョンの味わい
香ばしい味噌の香りと微かな苦味と甘味が絶妙。
チャジャンミョンの具材
チャジャンソース(チュンジャンとひき肉、玉ねぎ、キャベツ、じゃがいもなどを炒め合わせたもの)と麺
チャジャンミョンの食べ方
食べ方は日本と変わらず、ソースを全体に絡ませて食べます。
チャジャンミョンの種類
- カン・チャジャン 水と片栗粉を加えずに、チュンジャンと具材を炒め、麺とは別の容器で出す。
- ユスル・チャジャン チンジャオロースのような細切り肉や野菜が入っている。
- サンソン(三鮮)チャジャン 3種に海産物が入ったちょっと贅沢なチャジャンミョン。
- サチョン(四川)チャジャン 唐辛子を入れて色も赤く辛い。
チャジャンミョンの歴史
19世紀末 チャジャンミョンの起源
中国山東省地方の家庭食「作醤麺」に由来する。中国(主に山東省)から渡ってきた人々が、中国の調味料「甜麺醤」を麺にからめて手軽な食事にしていたものが、韓国のチャジャンミョンの発祥と言われます。
1905年 メニューになる
華僑のウ・ヒグワァン(于希光)さんが、インチョンのチャイナタウンに、飲食店とホテルを兼ねた山東会館をオープンし、ここでメニューとして出されたのが始まり。
このときはまだ、麺醤(甜麺醤(テンメンジャン);中華甘味噌)を麺に混ぜていただくもの。
1948年 チャジャンミョンの人気拡大
華僑のワン・ソンサン(王松山)によるチャジャンミョンの製麺所「栄華醤油」の創設と、それに続くチュンジャンの開発。
甜麺醤にカラメルなどを加えてチャジャンミョン用の黒い甘味噌を開発し、「獅子票[サジャピョ](ライオン印)チュンジャン」として販売(現在も永華食品によって販売中)。チャジャンミョン人気に火がつき全盛期を迎えます。
1960~70年代 時代の後押しもあり市民権を獲得
この頃のチャジャンミョンブームの背景には、植民地からの解放後も続く混乱と食糧不足の中で、韓国政府が米に代わる主食として小麦粉で作る粉食を奨励したことや、チャジャンミョンが短時間の調理で安定供給できるメニューであったことも挙げられます。
2006年 チャジャンミョン博物館完成
山東会館改め共和春は廃業の後、近代文化遺産246号に指定され、いまではチャジャンミョン博物館になっています。
チャジャンミョンと韓国の食文化
チャジャンミョンはどんな時に食べる?
普段はもちろん、引っ越しの日や雨の日などにもよく食べる料理。
https://m.kpedia.jp/w/짜장면
家ではあまり料理せず、中華料理店(중국집)で食べる。出前(배달)をして届けてもらうことも多い。
https://delishkitchen.tv/articles/2469#contents13
ブラックデーは、4月14日に韓国で行われる独身者のためのイベントです。この日は、恋人がいない人々が黒い服を着てチャジャンミョンを食べる習慣があります。独身を楽しむ日として、友達同士で集まってチャジャンミョンを食べることが一般的です。
https://rki.kbs.co.kr/service/contents_view.htm?lang=j&board_seq=130326
今でこそいろんなメニューがありますが、以前は卒業式が終わってから家族皆で食べるのはチャジャンミョンと決まっていたものでした。
チャジャンミョンが有名な街は?
仁川がチャジャンミョン発祥の地とされていて、チャジャンミョン博物館もある。
丁希光が創業した山東会館というホテル兼中華料理店がチャジャンミョン発祥の地として認定されている。(KBS WORLD 2015/2/26)
チャジャンミョンの商品
手軽に楽しめる
【袋麺】農心(NONGSHIM) チャーワン
お店で食べるような風味を再現、韓国風プレミアムジャージャン麺。
【カップ麺】農心(NONGSHIM) チャパゲティ
韓国でとても人気がある即席麺で、オリーブオイルを使用した韓国風のジャージャン麺。
【変わり種】農心(NONGSHIM) チャパグリ
韓国風ジャージャン麺「チャパゲティ」と海鮮風味の「ノグリ」をMIXした甘辛な汁なし麺。
本格的に楽しみたい
【ソース・タレ】五星コーポレーション(GOSEI) 宋家のジャジャンソース
手軽に楽しめる本格ジャジャンソース。豚肉と玉ねぎを熟成した黒いソースが自慢!
【チュンジャン】眞味 チュンジャン
甘味と苦味がうまく調和されキャラメルの香りが食欲をそそります。
チャヂャンミョンに必須のチュンジャン(春醤: 춘장)とは?
チュンジャン(春醤: 춘장)とは?
・華僑のワン・ソンサン(王松山)が開発した甜麺醤にカラメルなどを加えてチャジャンミョン用の黒い甘味噌。
・中国の甜麺醤に似た味噌のような調味料で、甜麺醤よりも甘みが強く、辛くないのが特徴。ーDELISH KITCHEN
チュンジャンの入手方法
一般のスーパーでは販売してないので、新大久保などの韓国食材の取り扱い店。
もしくは下記のネットショップ等で購入可能
- amazon
- 楽天市場
- ヤフーショッピング
- Qoo10
- 韓国広場オンラインストア
- 亜州太陽市場オンラインストア
チュンジャンの製造方法
- 大豆と脱脂大豆を蒸す
- 小麦粉を蒸す
- 蒸した小麦粉を3日間寝かせて1次発酵させる
- 発酵した小麦粉に大豆、脱脂大豆、塩を入れて混ぜて、2次発酵させる
- カラメルを入れる
チュンジャンを使った人気料理
チャジャンミョンの麺
卵を使わず、小麦粉、塩、水で作られる昔ながらのラーメンほどの太さの麺。
代用する際は、きしめんが一番近い仕上がりになるそうです。
おすすめのサイドメニュー
チャジャンミョンを頼むと必ずついてくるのが、「タンムジ」と呼ばれる「たくあん」です。カレーについてくる福神漬けのような存在なので、ぜひチャジャンミョンと一緒にタンムジも食べてみてくださいね。(韓国のジャージャー麺とは?/DELISH KITCHENより)
韓国の出前の定番といえばタンスユク(酢豚)、そしてチャジャンミョン。いわゆる韓国式中華の一つで、韓国版ジャージャー麺。ありとあらゆる韓ドラで登場し、映画パラサイトでさらに有名になりました。
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